法人理念
賀川豊彦先生が生涯に亘りみずから実践し、主張してきた精神に沿い
- 隣人愛の精神に立つ
- 地域住民、児童に奉仕する
- 平和を大切にする
沿革
本所賀川記念館の原点は、1923年の関東大震災が起こった時に、賀川豊彦が被災者救援のため、神戸より東京本所の地に駆けつけてセツルメント活動を開始した時に始まる。この時、賀川豊彦を中心にしてこの活動に参加した人たちにより本所基督教産業青年会が創立され、医療、保育、宿泊、消費組合(生協の原点)、給食、訪問看護その他多彩な社会事業を展開したが、太平洋戦争下の東京大空襲で、これらの事業も本所地域もろとも壊滅状態となる。
戦後の復興の中で、東駒形教会・光の園保育学校・中ノ郷信用組合は運営を続け、1969年に建てられた本所賀川記念館が、本所基督教産業青年会の志を継承して、民間の児童館活動、地域活動を中心にその働きを再開した。この働きは、日本の児童館における一つの先駆的なものとなった。
本所賀川記念館が目指すもの
聖書は、人間の創造について「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」(創世記2章7節)と記しています。ここには、神が人間を人格的存在として創造し、かつ、応答的存在として創造されたことが示されています。対人援助にたずさわる私たちは、ここに人間の尊厳の根拠をおきます。さらに、個人の人権や平等の原点もここにおきます。社会福祉のサービスにおいて人間の尊厳が中心のテーマとなっている現在、聖書が示す人間の尊厳の根拠について認識を確かにしていきたいと思います。
[理事長 服部 榮]